プロット構造
5層構造の設計思想と操作方法。各層が何を表すか、メタデータの活用
BluePeriodは、物語を 5つの階層 で構造化します。この仕組みにより、長編小説のような複雑なプロットでも、全体像を把握しながら細部まで管理できます。
5層構造の全体像
Part(部)
└── Arc(編)
└── Chapter(章)
└── Story(話)
└── Section(節) ← 執筆の最小単位上の層ほど大きな物語のまとまりを表し、下の層ほど具体的な場面やテキストに近づきます。
各層の役割
| 層 | 役割 | メタデータ |
|---|---|---|
| Part | 物語を構成する大きな単位。第一部、第二部など | タイトル |
| Arc | Part内の大きなプロットやテーマの流れ | タイトル |
| Chapter | 一般的な「章」に相当する分割単位 | タイトル、theme(テーマ)、expected_word_count(目標文字数) |
| Story | Chapter内の特定のイベントやシーン | タイトル、story_purpose(目的) |
| Section | 執筆の最小単位。エディタで編集するテキストの単位 | target_word_count(目標文字数)、section_label(ラベル) |
構成設定(PlotConfigPanel)
プロットをAIで構造化する際、構成設定パネルで階層パラメータを事前に調整できます。PlotParserModalの右側(デスクトップ)または折りたたみセクション(モバイル)に表示されます。
調整可能なパラメータ
パラメータは階層構造と密度の2グループに分かれています。
階層構造(Hierarchy):
| パラメータ | 説明 | デフォルト | 範囲 |
|---|---|---|---|
| 部数 | 物語の部の数 | 1 | 1〜10 |
| 各部の編数 | 1部あたりの編の数 | 2 | 1〜10 |
| 各編の章数 | 1編あたりの章の数 | 3 | 1〜10 |
| 各章の話数 | 1章あたりの話の数 | 2 | 1〜10 |
密度(Density):
| パラメータ | 説明 | デフォルト | 範囲 |
|---|---|---|---|
| 各話の節数 | 1話あたりの節の数 | 4 | 1〜10 |
| 各節の文字数 | 1節あたりの目標文字数 | 3,000 | 500〜10,000 |
リアルタイム計算結果
スライダーの変更に伴い、以下の指標がリアルタイムで表示されます。
- 総話数 = 部数 × 各部の編数 × 各編の章数 × 各章の話数
- 目標総文字数 = 総話数 × 各話の節数 × 各節の文字数
- 1話あたり文字数 = 各話の節数 × 各節の文字数
構成設定がAIに与える影響
構成設定は、AIがプロットを構造化する際のユーザープロンプトに自動的に反映されます。システムプロンプト(JSON Schema制約やUUID付与)と完全に分離されており、ユーザーは「物語のコンセプトと設定」の入力に専念できます。
設定を変更せずにデフォルト値のまま構造化することも可能です。その場合、デフォルト構成(1部2編3章2話 = 計12話、目標144,000文字)でプロンプトが生成されます。
プロットの操作
左パネルのツリービューから、5層構造を直感的に操作できます。
項目の追加
各層の「+」ボタンから、新しい要素を追加します。追加時にはタイトルの入力が求められます。
項目の編集
項目をクリックすると、タイトルやメタデータ(テーマ、目標文字数など)を編集するダイアログが開きます。
項目の選択と連携
Section を選択すると、中央パネルにその Section の原稿が表示され、右パネルの AI がその文脈を把握します。Story、Chapter など上位の層を選択した場合は、その配下の情報が AI にコンテキストとして渡されます。
メタデータの活用
theme(テーマ)
Chapter 単位で設定できる、その章が扱う主題や感情の方向性です。AI による本文生成時に参照され、プロットの意図に沿った出力を促します。
例:「孤独と出会いの予感」
例:「緊張感の高まりと決断」expected_word_count(目標文字数)
Chapter 単位で設定できる、その章の目安となる文字数です。執筆のペース配分や、AI 生成時の分量の目標として機能します。
target_word_count(目標文字数 — Section)
Section 単位で設定できる、その節の目標文字数です。中央パネルのエディタでは現在の文字数と対比して表示されます。
story_purpose(目的)
Story 単位で設定できる、その話が物語の中で果たす役割の説明です。AI が文脈を理解する際の重要な手がかりとなります。
例:「主人公が図書館で重要な手がかりを見つける場面」階層の活用例
5層すべてを使う必要はありません。物語の規模に応じて、適切な階層を選んでください。
短編〜中編
Chapter の中に直接 Story と Section を配置する構成で十分です。
Chapter「始まりの朝」
├── Story「教室での自己紹介」
│ └── Section「窓から差し込む光が…」
└── Story「帰り道の偶然」
└── Section「商店街の角で…」長編
複数の Part と Arc で大筋を分割し、各 Chapter で詳細を管理します。
Part「第一部:出会い」
└── Arc「学園生活編」
├── Chapter「始まりの朝」
│ └── Story …
└── Chapter「図書室の約束」
└── Story …次のステップ
- manuscript-editing — Section ごとの原稿執筆について
- ai-generation — AI による本文生成の活用方法